誰もがシアワセを感じられる組織を増やしたいと願う筆者が人と組織について考えていること、感じたことなどをまとめています。

経営者の意思と社内浸透

~大切にしたいことを浸透させる経営者の意思~

あるお客様(機械メーカーA社とします)からお聞きした話を事例に挙げて書きたいと思います。

A社の創業者は、「顧客が材料を投入するだけで、製品が完成する便利な機械を作ろう」と、現場を回っては、社員に繰り返し伝えていたそうです。

創業者は非常に厳しかったそうですが、宴会などでは陽気に振舞われるなど、メリハリがあり、そうした影響もあって、現場の工場には、活気と適度な緊張感が混在していたそうです。

ところが、創業者が引退してからは少しずつ職場の雰囲気が変わり、現在に至っては、
顧客に製品を納入しても操作方法などが難しく、顧客から度々呼び出されては、説明をしているそうです。これは、修理対応などではなく、操作説明とのこと。

そして、もはやこれが自社のスタンダードになっているそうで、創業者の時代とは大きく変わっているようです。

もちろん、顧客の要望が多岐に渡り、それに合わせて製品も複雑にはなっているのだと思いますが、顧客に呼び出されて説明することがスタンダードになってしまい、現状に満足してしまうと、それ以上の発展は見込みにくくなります。

言い換えれば、「顧客が、分からないと手を挙げれば、説明しにいけばいい」と捉えることもできます。
こうなると、現場の社員同士で下記のような会話はおそらくほとんどなくなるでしょう。

「顧客の担当者で完結できるように、操作方法などもっと簡単にできたらいいね。」
「顧客にとって、自社の製品をもっと便利に感じてもらう方法はないだろうか。」
「自社の製品をもっと素晴らしいものとするためには、どう工夫すればよいだろうか。」

自社が将来ありたい姿を、全社共有できていると、現場へブレイクダウンした時に、ありたい姿へ到達するために何をすべきか、という視点が発生します。

創業者の時代は、「今よりもっと便利な製品を作るにはどうしたらいいか。」について考える社員が多かったのではないでしょうか。トップが繰り返し伝えるということは、A社が大切にしたい価値観であるわけで、理念や行動規範などとして表現される場合もあります。

そして、創業者は現場を回って繰り返し伝えることで、大切にしたいことを社員に浸透させようとしていたのだと思います。

いま、A社の経営者は人材育成に注力したいという想いを持たれております。

A社の若手社員はおそらく知らないであろう、A社の創業者の想いや考えなどを浸透させることに取り組むだけでも、社員に意識変化が起きるのではないかと感じます。

そして、意識が変われば、行動も変わりますから、それも一つの人材育成となるのではないでしょうか。

経営者が強い意志を持つ、経営者の意識が変わることが全ての始まりであり、経営者の役割の一つでもあるように思います。

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