誰もがシアワセを感じられる組織を増やしたいと願う筆者が人と組織について考えていること、感じたことなどをまとめています。

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  • 雇用を守ることだけを考えると・・・

    「社員は全て家族である。家族である以上、生涯にわたって面倒を見、その幸せを何より大事にするのは至極当然である。」

    横河電機の元代表取締役社長 美川英二 氏は、従業員に繰り返しこのような言葉を伝えていました。従業員の雇用を守る一方で、徹底した節電など、従業員のコスト意識を高めさせており、現在でもこのような風土は残っているそうです。

    先日、今期の連結最終損益が400億円の赤字見通しとなるのを受けて、国内正社員の6割にあたる約6000人を一時帰休にすると発表されていました。6月末を期限に月平均3日間の休業で、一時帰休中も基本給の全額支払いを保証するようです。

    コスト意識の徹底といえば、日本電産が有名ですが、こちらも人員削減はせずに賃金の1~5%カットを行うと発表がありました。

    従業員の雇用を守ることは大事ですが、経営状態が大きく悪化すれば、どのような形であれ人件費の削減はやむを得ないのかもしれません。
    雇用を守りすぎた結果、別の痛みを生じさせることもあります。


    ある専門商社は、経営状態の悪化に伴い、全従業員の雇用を守るため、給与を一律カットしました。ところが、しばらくして、稼ぎ頭であった営業のエースが転職しました。好業績を挙げていただけでなく、周囲にも良い影響を与えていた営業社員だったため、社長は相当ショックだったそうです。

    この会社の人事制度は、成果主義的で、特に業績要素が大きかったため、高い営業成績を挙げていた人ほど、給与削減額が大きくなったわけです。
    「自分が一番稼いでいるのに、なぜこんなに給与を減らされてしまうのか」と思われて、別の会社へ転職となりました。

    労働の提供と、その対価である報酬提供という労使関係だけでは、会社の踏ん張り時に従業員に去られてしまいかねません。
    そうならないためには、日頃からこころ豊かな職場をいかに創っていくか、ではないでしょうか。

    御社の従業員は、

    ・会社に愛着を持っていますか?
    ・職場で一体感を感じて仕事をしているでしょうか?
    ・誰かに認められている、受け入れられている実感を持てているでしょうか?

    厳しい環境だからこそ、自社の組織について改めてしっかりと見直すべきではないでしょうか。
    また、内外の経営環境の変化に応じて、それに応じた人事制度を改定していくことが求められていると思います。

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