昇進と昇給

先日、友人が課長に昇進したというので、皆で集まって、お祝いをしました。
ところが、その友人は、どうやら納得がいっていないようです。

詳しく話を聞いてみると、会社側から
昇進させるが、給料は上がらない」と言われたそうです。

「今までやってきたことが認められたので、昇進するわけだから、給料は
上がるのが普通ではないか」と、友人は言うのです。

「さらに上の役職に就いて、求められる責任はますます大きくなったというのに、
給料が上がらないのは不公平である」とも言っていました。

このようなケースは昇進理由の内容によっては、起こりえます。

友人が言うように、会社側がこれまでの成果を高く評価した結果、それに
報いるという意味で、昇進させる場合は、昇給のための昇進になります。

すなわち、役職が上がらないと、基本給が上がらないというように、
昇給条件が昇進・昇格でしか果たせないような人事制度の場合です。

一方、昇給条件に昇進が含まれていない場合は、たとえ昇進しても、
そのこと自体によっては、給料は上がらないことになります。

これまでの友人の成果などから、昇進させても良いと、会社側が
判断したと考えられます。

その場合、これまでの職務には合格点を与えているものの、昇格後の
職務についての評価は、これからの成果いかんによって判断されることになります。

従って、昇進後に出した成果に対する評価結果を基に、報酬が決まります。
もちろん、昇進後の成果が会社の期待に沿うものであった場合は、
給料は上がることでしょう。

ポイントは、役職と報酬制度との関連です。

もちろん、単に役職のポスト不足による穴埋めや、昇進させて、これまでの
各種手当カットなどの、人件費調整が目的の場合も考えられますが・・・

会社での評判も上々のようですから、そんなことはないでしょう。
何はともあれ、昇進おめでとう!
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tag : 人事制度 昇進 昇給

若手社員育成に関する講演

昨日は、社団法人 京都府情報産業協会にて、講演させていただきました。

『 “採用と育成” 新時代への人事施策再編を考える 』というテーマで、
採用パートと、育成パートの2部構成で実施されました。

僕は、育成パートの担当としてお話させていただきました。

第一ゆとり世代(現24歳〜18歳)と呼ばれる若手人材に対する理解を深め、
どのような育成施策を導入していくかについて、ミニワークを交えて
実施しました。

ブログでは、書けないのですが、某ITベンダーの人事担当者の方との
エピソードや、マングローブの研修実施時に聞いた若手社員の心情などについて
ご紹介させていただきました。

また、他業界よりも多く、メンタルヘルス問題を抱えるIT業界では、
経営課題として避けて通れない現実があることもお伝えしました。

事業での差別化が難しい中小ソフトハウス会社の場合、
人材が鍵になるわけですから、従業員にとって、ストレスフルな職場環境を
どのように改善していくかについても、考えていただけたのではないかと思います。

そのほか、若手育成を考える際の施策について、下記のことをお伝えしました。

・人事制度と絡めた若手育成の方針づくり
・育成計画ありきのOJT実践について

講演終了後は、主催者である、京都府情報産業協会の講演実行委員の
皆様と懇親会をさせていただきました。

実行委員の皆様とは、昨年からお付き合いさせていただいているのですが、
懇親会では、いつも楽しいお話が盛りだくさんで、人生の先輩として、
色々なことを教えていただきました。

ありがとうございました。
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tag : 育成 メンタルヘルス

リッツカールトンのサービスクオリティ

リッツカールトンのサービスが、素晴らしいものであることは改めて
書く必要もないのですが、利用する機会があると、職業柄、つい色々と
観察してしまいます。

ザ・リッツカールトン大阪で食事をしたときのお話です。

素晴らしいディナーの食後、出されたホットコーヒーを飲みながら、
ご一緒していた方との会話に夢中になっていました。

さほど意識していなかったのですが、僕のコーヒーが1/4ほどになった頃、
スタッフの方が私たちのテーブルに近づいて来られて、

「おかわりはいかがですか?」

とご提案されました。

僕は、「では、お願いします」と言って、おかわりをいただきました。
楽しい時間であったので、しばらく会話を続けていました。

そこで、ふと思ったのです。

「彼はなぜ分かったのか?」

スタッフである彼は、私たちの食後の会話中、ずっと僕の目線の先に
立っていました。しかも、ずいぶんと離れた場所で。

僕のコーヒーの残りが見えるはずはないのです。

この疑問をご一緒していた方にぶつけたところ、

「コーヒーカップの角度ですよ。」

と、にこやかな表情で教えてくださいました。

なるほど、コーヒーを飲むに従って、カップは徐々に傾いていきます。
スタッフの方々は、その傾きを見ていたのですね。
確かに、それなら、遠くからでもよく見えます。

普通のお店の場合、コーヒーをおかわりしたくなれば、遠くで
立っている店員に向かって、手を挙げながら声をかけます。

でも、リッツカールトンのスタッフは、ただ遠くで
立っているわけではないのですね。

常に、お客様を観察しており、お客様自身が気づかなかったところにまで、
行き届いたサービスを提供しています。

このようなサービスが日常的に行われているわけですから、顧客満足度が
高いことは、容易に想像がつきます。
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tag : サービス 顧客満足 接客 リッツカールトン

経営者にとって重要な視点

この週末は、公認会計士の山田真哉氏の講演を拝聴しました。

ご存知の方も多いと思いますが、
山田真哉氏は、大ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』を始め、
小説、テレビなど多方面でご活躍中です。

講演では、会計学をなるべく分かりやすい言葉で、シンプルに考えさせる内容で、
クイズなどを通して、楽しく学ばせていただきました。

著書『食い逃げされてもバイトは雇うな』の中でも触れられていましたが、
金額重視主義についてお話が印象に残りました。

金額重視主義とは、あらゆる感情を排除して、
金額という絶対的な価値尺度のみで判断する考え方です。

「感情ではなく、勘定で・・・」と仰っていました。

これは、経営する上でも基本的で重要な視点なのですが、同時に、
非常に難しいことであると思いました。

ヒト、モノ、カネ、情報など経営要素について考えるとき、
お金のことばかり考えるようになると、人が見えにくくなってしまいます。

そうすると、従業員に対する責任という根本的なことが
おざなりになります。

あらゆる感情を排除して、組織運営を行うと、金の亡者と呼ばれかねない。
一方で、従業員の感情を優先しすぎると、お金のことが疎かになりかねない。

自社の理念や価値観に根付いた組織運営と、金勘定との両立は、
経営者にとって、大変難しいことであると思います。

どちらに偏っても上手くいかず、バランスを取ることが大切であると、
多くの経営者の方は分かっておられるのですが、難しいようです。

「金額重視主義と人の幸せとは、関係がない」と
山田氏もお話されておりましたが、「何のために経営するか」について、
考えさせられる講演でした。
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tag : 経営 会計

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プロフィール

Author:岡 晴雄
「組織力強化」を支援する株式会社マングローブ 人事コンサルタント。同志社大学工学部卒、同志社大学大学院工学研究科 修士課程修了。大手求人情報会社勤務を経て現職に至る。

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